父、定年

今日、父親が無事、定年退職しました。基本お出かけスタイルが坊主にグラサンという、カカオ７９％ならぬヤクザ８６％な強面の父ですが、長らく警察で刑事の仕事をしていました。

仕事のことはあまり喋らないほうでしたが、善悪のしつけはとかく厳しかった覚えがあります。子供の頃に父とドライブに行った時、前を車で走っていたカップルが窓からアイスの袋をポイ捨てするのを見るやいなや、アイスの袋を拾い山道をキノコダッシュで追い掛け回し（2キロぐらい）懇々と説教しはじめたり、ポイ捨てや信号無視、兄弟喧嘩などしようものなら息子娘祖父母関係なく柔道のなんとか投げで一緒に投げ飛ばすという容赦ない父でした。

父はとにかく事件があれば昼夜問わず仕事に出かけ、生傷を作って帰ってくるような仕事人間でしたが、そんな中でも父と遊んだ記憶は沢山思い出すことが出来、忙しい中かまってくれてたんだなあと今になって思います。

互いに歳をとって、子供の頃から比べるとすっかり会話が少なくなり、電話をしても３分も会話が続かないほどでしたが、今日は久しぶりに少し長めに話をすることができました。何度も何度も「お仕事お疲れさまでした」と繰り返す私に、電話の最後に「ありがとう」と言ってくれた父。多分この日のことは忘れないと思います。ちなみに通話時間は５分でした。

４月からは交番相談員として勤務するということなので、定年祝いに新しいグラサンでもプレゼントしたいと思います。